2010年5月13日

六本木アートナイトでのGIG、3カメ分の素材で再編集



この日は、テスラコイルがあったり、深夜(早朝?)3:30AMから本番だったりと、いつもとは違う要素がたっぷりだったので、絵的に恵まれたシチュエーションとは裏腹に、ビデオカメラを忘れてしまっていたのです。それでも、テスラコイルチームの鈴木くんが撮ってくれた、手持ちのデジカメ素材があったのでそれを使ってテスラコイルパート以外のビデオをアップしてたのでした。

そんな中、今回声をかけていただいた岡部さんが、運営サイドの方でビデオを回しているという話を思い出し、早速メールしてみるとビデオテープがあるというので送ってくれるとの事。そして数日後届いたテープには、なんと3カメ(しかも固定じゃなく、カメラマンが撮ってる)分の素材が!

まあレディオヘッドくらいになると、12個くらいカメラが用意されるものなのでしょうが、僕の場合には基本的には自分で用意した1台の、しかも3脚で固定された映像くらいしか無いんです。人に頼もうにも、ギャラを払えるわけでも無いので毎回たのむのも悪いし・・という感じで、まあ通常は記録映像的なものくらいしか作れないわけです。そこに3カメ分の素材が来た日にゃあそらもうテンションが上がるというもんですよ。

3カメ分の『自分』が映っている映像から、一つ一つベストショットを選びながら絵を繋いで行く作業の孤独さ、というか何をもってベストショットやねん!と突っ込みながらも、なるべく第三者的な視点で作業を進めて行く不思議な感覚はYouTube時代ならではの感覚かどうかは知りませんが、まあとにかくいつもよりも絵の選びが多いのはやっぱり嬉しいわけで・・。

という事で、この先もそんなに頻繁には無いであろう3カメでのGIG映像、ご覧ください!

2010年5月4日

ICC 「リアルタイム・ウェブの現在とこれから」の感想や楽屋話など

先日、ICCで行われた 「リアルタイム・ウェブの現在とこれから」というトークイベントに参加してきました。出演者は、伊豫田旭彦さん、exonemo千房さん、『tsudaる』でおなじみの津田大介さん、濱野智史さん、畠中実さん(ICC)という感じでした。皆さんとても面白くて、開始前の楽屋から初対面(千房さん以外)でもいろいろお話できたので、そのままの流れで本番にものぞめて、非常にやりやすかったです、ありがとうございました!
そして、会場の様子はustとニコ生でそれぞれ放送されていたらしく、述べの同時最大視聴数が2800人とかどこかで見ました。すごい!で、ハッシュ
#ICCOS2010
で皆さんがコメントしてくれていた内容も先ほど全部読んだのですが、ひょっとしたらうまく伝わっていない事とか、ディスカッションの流れ的に話せなかった事とか、楽屋で実は盛り上がった事とか少し書いておこうかなと思った次第です。

#ICCOS2010
でも複数の方が書かれていたり、個人的にも少し思ったのは、もう少し近い将来とかの話に時間を割けたら良かったのかなあと。ボリューム的に、現在起こっている現象というか状態に対しての解釈みたいな話が多かったので、タイトルにある『これから』の部分の話を期待されていた方々にとっては若干消化不良な感じもあったかもしれません。とはいえ、そこまで未来の予測をできるかと言われるとそれはそれで無理だなと正直思うわけですがw。

まあそんな的確に未来はこうなる!という事はもちろん誰にも言えないわけですが、僕個人としては非常に興味のある、音楽ビジネスがリアルタイムウェブと絡んでどのように変化していくのかというところに関して、いくつか気になった事を書いておこうかと思います。

・音楽著作権について
これは楽屋で話されていて非常に興味深かったのですが、dommuneが音楽業界にもたらしたインパクトは非常に大きく、JASRACもネットでの音源利用に関して包括契約を結ぶ方向で話が動いて行ってるらしい。これは本当に素晴らしい事だと思います。でも今度はそこで、DJがお金を得る事になるとまた話がややこしくなるのだけど、技術的にはiPhoneアプリのShazamのような音解析プログラムを使って、DJで流した音源を自動で解析して、データベースにある著作者の情報を紐づける事はできるようになるはずで、そうなってくると双方の利益に繋がりやすくなり、録音物の復権もあり得るのではないか、と。この話は非常に現実味があると思うし、きっと頭のいい人達がもう作り始めてたりするのではないでしょうか。

・投げ銭について
これは以前にもこのblogで書いたのですが、オンラインのライブパフォーマンスとオンライン決済システムは非常に相性が良いはずなので、IZONNだけで無く様々な会社がその仕組みを作り上げて行くでしょう。僕的にはなぜGoogleチェックアウトが日本で使えないのかが未だに謎なのですが、誰かご存知の方は教えていただけると嬉しいです。それって、IZONNがPayPalを使っていてぶち当たった日本の法律に準拠して個人間の送金がNGになった問題と絡んでいるんでしょうか?だとしたらその法律いる?!ひとまず、IZONNをガンガン使って既成事実というか需要があるという事を見せつけて行きましょう!

・マーチャンダイズ的なこと
これは隙あらば話そうと思っていて、全然そんな流れにならなかったのですが、音楽そのものを売るのもそうですが、それにまつわるグッズ等の販売というのもビジネスという上では非常に有効な手段になると思います。そして、Ustと同じくらい可能性を秘めているけどいまいち流行っていない感のある、ドロップシッピング系のサイトの注目度が上がって行くのではないかと思っております。要は、在庫を持たなくても、発注が入った時点でTシャツ等を制作販売する仕組みなので、制作者側のリスクがゼロというかなりナイスなサービスなのです。Merce Deathのサイトで売られているTシャツは全てこの方法で作られています。個人的なオススメはUPSOLDさんが印刷のクオリティ的には良いかなと(敢えて言いますが、インターフェイスは使いにくいです!)。
これってリアルタイムウェブの話?と言われるとまあそうなんですが、ただオンラインでのライブで人の感情が動いて、その横に購買意欲をそそるものが置かれているという事で考えると、関連性のある話だなと僕は思います。
ちなみにこの方法を使えば、実際のライブ会場にはサンプルのTシャツだけを持って行っておいて、QRコードから携帯サイトに誘導して販売するという方法もとれます。そうする事で、LLサイズがあまるとか、ガールズのSだけ速攻売り切れるとか、おつりが切れるとか、ミニ金庫が盗まれるとか、そういう問題が解消されます。もちろん良い面も悪い面もあると思うけど、手段として覚えておいてもいいのかなと。

要は、現状ライブハウスで行われている行為の多くはオンライン上でも行なう事ができるのかなとけっこう本気で思っていて、オンラインのライブを見ている横に、カクヤスにお酒を注文できるボタンとかあって、デリバリーとかしてくれるのとか、うまくやればできそうな気がするんですけどね〜。カクヤスさんやんないかな〜、ビール一本から届けますって言ってるくらいだから。

ただ、今一度言いますが、ライブは全てオンラインで楽しめるようになるっていうのとは話が別だと思っています。やっぱり生で観る、聴くという体験はその場所でしか体験できない事なので、その大切さは失われないようにというか、より重要になっていくような世の中になって欲しいと思っています。まあ最終的には、需要というかみんなのキモチ次第ってところなので、こればかりはなんとも言えませんが。

なんかいろいろ書いていたらだいぶ長くなってきましたね・・。
あとは、ディスカッション中に発言した事に対して、ハッシュの中でコメントがあった事について誤解の無いように補足しておきます。

・ワールドジャムバンドの音の遅延について
YAMAHAのネットデュエットならほとんどズレが無いよ、というような指摘があったのですが、WJBの場合はずれをそのまま受け入れて、その上でプレイヤーがどう対応するのかというところも含めた実験のつもりだったりします。逆にこんな馬鹿げててやりにくいジャムセッションこの時代にしかできないかも?という期待もこめてw

・3D発言について
未来の話になった時に、真っ先に僕が口にした「3D」というのは、AR的につぶやきなどの個人から発せられた情報が表示されるような事もあるとは思いますが、そもそもustとかskypeとかそのあたりが3D映像になるんだろうなというのんきな話ですw。どう考えてもいらないような気もしますが、その流れはまあ放っておいても勝手に来る(実際minoruとか出てきてるし)し、来てみたら意外にアリって話になるのではないかなと。

とまあ他にもいろいろあった気がしますが、書いてたらきりがなくなってきたのでこのへんにしておきますw。

何はともあれ、今回は貴重な体験をさせていただきありがとうございました!

PS:実は楽屋で一番盛り上がったのではないかというネタw
cam4.comという、エロストリーミングサイトの話。ustで全裸になると捕まるらしいのですが、cam4.comは全裸どころかヤってますw。カップルがいちゃいちゃしてたあげくあんな事やこんな事をはじめたり、凄いのだとちんこのついたオカマちゃんが自分で触ってたり・・。とにかく、世界中のエロい人々がエロUstをしてると思ってください。技術の発展の裏にはエロは欠かせないと思うのですが、とりあえずものすごい事になっています。このあたりAPIがどうなってるのかわかりませんが、けっこう面白い表現とかもできそうな可能性がありそうだなと。見られたい願望の強い方向けの、究極のインターフェイスをグーグルマップへのマッピングとプロジェクション等を駆使した部屋というかたちで作り上げるとかとか・・。エニウェイ、興味のある方はぜひ一度覗いてみると良いかと思いますw。